2 型糖尿病

日本人の糖尿病の90%以上を占めます。

インスリン分泌の低下やインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)をきたす遺伝的要因に、食べすぎや運動不足などの環境要因が加わって発症します。

 

  • 糖尿病の家族歴がある人、肥満の人は発症リスクが高くなります。
  • インスリンを分泌する力が低下しており、さらにインスリンの「効き」が悪いのですが、そのうちどちらがメインの原因になっているかにより治療方針が変わってきます。

2 型糖尿病でも、病態により治療方針が全く異なります。当院ではまず患者さんの病型や病態を把握した上で、一人一人に合わせてオーダーメイドの治療を提案してきます。

検査・治療

① 経口血糖降下薬

2 型糖尿病の飲み薬は合計8種類が使用できます。膵臓の分泌能等の病態を評価した上で最適な内服薬の組み合わせを提案いたします。

② GLP-1 受容体作動薬

膵臓からのインスリン分泌促進、グルカゴン分泌抑制、胃排泄能の低下、食欲抑制など様々な部位に作用し血糖値を低下させてくれる注射です。一部の注射は血糖値を低下させるだけでなく心臓病や腎臓病の進行を抑える働きがある可能性も報告されています。
当院では週1回製剤(トルリシティ、オゼンピック)での治療も積極的に導入しております。

 

③ インスリン

膵臓からのインスリン分泌は、24時間ほぼ一定量が出続ける基礎分泌、食事などの血糖値の上昇に対応してタイミングよく出る追加分泌に分けられます。患者さん一人一人の血糖上昇のパターンを把握した上で、最適なものを選択します。